人間とは その5
一般に、人間はある能力を獲得すれば、それを満たさなければ満足できないものです。
生きているものは動き、もっているものは、さらにこれを発展させようとするのが、すべての生物の現実の姿なのです。
歩く能力を獲得した子どもは、歩こうとし、性的な能力を獲得した青年は異性をもとめます。
自分の心に満足を得て、よろこびにあふれた人は、そのよろこびを人に与えようとするものなのです。
そして高等な精神機能の座としての前頭葉を獲得した人間は、単なる動物的、本能的、衝動的な欲求のみでは満足せず、心理的、社会的な欲求を持つにいたることは当然のことなのです。