自分自身にプレッシャーをかける
たとえば「人はお世辞だとわかっていても、ほめられれば悪い気はしない」という心理があります。
だから、人にはくり返し、ほめたらよいのだが、どちらかといえばほめる側の方がテレてしまっています。
これが自分は外交性に乏しいと錯覚させているのだ。
それだけではない。
人間は、だいたいよいことをするにもテレるという心理的傾向があります。
たとえば電車に若い人が三人つれで座っているとします。
そこに老人が入ってきます。
その三人は三人とも心の中では席を譲ろうかと思うのだが、さっと立ってどうぞというにはテレが先に働く。
そうしたときにはさっと立つとほかの二人から、お前いいかっこするねといわれはしないか、ひやかされはしないかなどとテレる。
そして、結局うつむき気味に老人をやり過ごすということになります。
しかも後になって、ああ席を譲ればよかったのにと、軽い悔を残すのです。
ビジネスの場でも若干、そういう傾向が強いのです。
会社方針として、ひとつのことを取り決めるとします。
そんなとき、ハイと素直について行くとか、従うのがいい子になりすぎるように思われて、一呼吸おいてからやり始めるものです。
これでは現在の商況、戦局の打開は到底ムリです。
お互いにまずテレる態度をかなぐり捨てることが要求されます。